映画を観た後しばらく放心した。人生の虚無や悲哀について考えたことのなかったり精神が安定している人にとっては響かない作品かもしれないが わたしはエルヴィラの絶望して死にたいと思う気持ちも、慰めや希望、幸せってなに?幸せを見つける過程が楽しいのかもしれない、でもそれがわかってしまったら何が残るの、私、本当は生きたかったのね、といったような最後の言葉の数々がまるでもうひとりの自分を見ているようで苦しかった。きっと生涯忘れられない映画になると思う。最初から最後までエルヴィラはずっと頭の中で死が過ぎっていたのだと思う。