余命半年を宣告された冴えないサラリーマンが、残された人生を前向きに生きるために、南国で生贄として身を捧げるラブコメドラマ。
スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮に名を連ね、トム・ハンクスが主演、メグ・ライアンが一人三役のヒロインを演じる。
アメリカン医療器の宣伝部で働くジョー・バンクス(トム・ハンクス)は体調不全により病院で検査すると、脳に雲がかかっており、余命半年と宣告される。思い切って以前から気になっていた同僚の女子社員(メグ・ライアン)をデートに誘ってみると快諾してくれたが、彼女に余命半年であることを告げると彼女は失望して帰ってしまう。翌日、大企業の社長がバンクスを訪ねてきて、製品開発に欠かせない超伝導体に使用する鉱物を手に入れるため、唯一その鉱物が採れる大きな火山のある小さな島の先住民であるワポ二族の生贄として火山の火口に飛び込んでほしいと頼まれる。その見返りはゴールドカードで好きなだけ買い物したり、豪華なクルージングを楽しめるという。バンクスは残された短い人生を有意義に過ごそうと考え、火山の火口に飛び込むことを承諾する。翌日バンクスのもとに高級リムジンカーが迎えに来て、社長から渡されたゴールドカードで一流ブランド品の服や帽子、大きなトランクなどを買い込み身なりを整える。その後、社長の娘アンジェリカ(メグ・ライアン)の案内によってケネディ空港から飛行機のファーストクラスでロサンゼルスに飛び、そこからアンジェリカの妹のパトリシア(メグ・ライアン)とともに火山島を目指して豪華ヨットのクルージングに出航する…
トム・ハンクスの演じる冴えないサラリーマンが、死を宣告されたことで、残された短い余命を有意義に過ごすために、火口に飛び込んで生贄になることを承諾する。
冴えなかった彼が、カードを使って身なりを整えると好青年に生まれ変わる。
そんな青年がメグ・ライアンの一人三役を演じる三人の女性との交流を通してフラれながらも、それをベースに運が開けていく。
人間何がきっけで運が巡って来るかわからない。
一見無謀と思えることでも前向きに飛び込むことで活路が開けることもある。
そんな前向き志向の大切さをコミカルに描いた楽しい作品です。
「And they lived happily ever after.」
2023.11 テレ東で鑑賞(年忘れロードショー・吹替:新村一成 訳)