きゅうげん

ソウ2のきゅうげんのレビュー・感想・評価

ソウ2(2005年製作の映画)
3.5
名作デスゲーム第2弾。
個人的な話かつ急転直下のオチである初代から、どうやってシリーズ展開を……?と思っていたら、時系列トリックやギミックのゲーム性など、定番ながら良質な手堅いスリラー作品に。
初代のオマージュを前作と重なる作劇へ上手に織り込んでいるのもナイスです。

悪徳警官とか薬物売人とかのクソったれアホっぷりキャラクターは最低最悪で最高。
注射針プールなんかもホントえげつないですが、しかし様々な拷問器具より極限環境下での人間関係バトルに比重が移ってしまってるのはちょっぴり残念かも。


ジグソウの所業がジョンからアマンダにバトンタッチされたように、ワン&ワネル組は早々に制作側へまわり、その後のフランチャイズを統括するダーレン・リン・バウズマンが監督に登板。
なんでも、バウズマン監督が下積み時代から温めていた『ザ・デスパレード』なる企画を、『ソウ』世界観と融合させるかたちでリライトしたんだとか。
「警察が手出しできないなか、8人の男女によるデスゲームが開幕するが、真犯人はその中にいて……」という内容に「これ『ソウ』すぎるから、もういっそ『ソウ』の続編にしちゃおう」となったらしいですが、本来は経済的困窮者たちによる『ライアーゲーム』×『人狼ゲーム』と言った趣向の設定だったそうです。
人間、キャリアがどうなるか何て分からないもんですねぇ〜。


……にしても、この頃のライオンズゲートの企業ロゴ、だっっっっっせぇ〜〜〜!!!