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ヒッチコックのゆすりのaliceのレビュー・感想・評価

ヒッチコックのゆすり(1929年製作の映画)
5.0
よい。
口笛の使い方が特によく、自室の画家、殺害現場の刑事、ゆすり中の悪者だけが口で音楽を奏でる。
また「手」の形象や「ナイフ」という言葉が誇張される演出も、シンプルながら迫力があってよい。
ほんの火遊びが殺人にまで繋がってしまった(だけの)根は善良なアリスが、しかし終盤には(間接的ながら)もう一つの殺人に加担してしまう、という構図はひねりが効いていて面白い。
無声映画とトーキーとが移り変わるような感じで、そこにも心地よい違和感を覚える。
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