ヒッチコック初のトーキー映画でありイギリス初のトーキー映画
サイレント映画の名残があるオープニングから物語の幕が開く本作。登場人物の1人がとある殺人事件を引き起こしてしまい、その後の絶妙な空気感と虚無感が織り成すストーリー構成が新鮮。この時からヒッチコックにはずば抜けた才能があったことには否定できません。
ヒッチコック特有の演出(覗き見、階段シーンなど)がやはり作中で輝く。そして本作では初の試みである「声」を何一つ違和感なく扱えれている始末。サスペンスの神様は「声」に対する慣れも早かったようです。
ナイフ!ナイフ!ナイフ!!!