『恐怖』を借りたらこの映画も借りなくちゃダメです。
どうも『恐怖』を借りた男です。
人には合う監督と合わない監督があると思うんです。ロマンポランスキーさんの『水の中のナイフ』は私には合わなかった。こればっかりはどうしようもない。だって、人間だもの。
その始まりは雰囲気抜群。のっけから不気味。こんな物件よく探し出しましたね。でもこれは事故物件って言っていいのかな?ダコタハウスとは訳が違う。入居審査がザル。なんかすぐ入居できる。監督が主役だし、ズィーさんというじいさんは堅物だし、もうねミルザの敵意がすごい。ガチッ!!ガチッ!!って
笑ってしまった。
更にあの流れからのブルース・リー。
笑ってしまった。
でも笑うのはここまで。随所で何かがおかしい。何かが起こりそうで起きない。と思ったら怖い。そりゃあもうゆっくりと違和感が狂気に呑まれていくのはやっぱり怖いかな。
そう、これは恐怖というより狂気。
怖いというか痛い。
アイタタタタ…
それでもあれ?もしかして怖い?
いや怖くないよな…
でも、ヘンタイじゃないこの人?
間違いない。ヘンタイだ…
え?やっぱり怖い?
ヘンタイでした。
ヘンタイと狂気が交互に押し寄せてくる。例えるなら、芸人が女装して暴れまくる感じ。これは恐怖のヘンタイ映画な気がする(ラスト手前はちょっと怖かった)。
人には合う監督と合わない監督があると思うんです。こればっかりはどうしようもない。だって、人間だもの。