少女売春から足を洗い、勉学に勤しんでいる女子大生が、売春街の再開発を目論んでいる地上げ屋を撃退するべく、闇社会の住人へと返り咲く。前作「エンジェル」から物語が継続している、サスペンス・スリラー第2弾。
15歳の女子高生だった主人公が、本作では女子大生に成長。主演女優が当時22歳のベッツィ・ラッセルに交代しており、年相応の役柄を好演している。とりわけ、売春街限定の自警団を結成するため、以前の娼婦スタイルへと変身する展開がカッコいい。
売春街に出入りする人間たちの裏事情を察している主人公が、権力者の地上げ行為に立ち向かっていくという、70年代東映ピンキーみたいな物語。前作のダウナーな雰囲気は鳴りを潜め、アッパーで明るいタッチに路線変更している。
随所に挟み込まれるジョークが滑り気味だが（ジョークなのか判別しづらい場合も）、前作のサブキャラの華麗なる復活とコンビネーションの畳み掛けがカタルシス満点。エンターテインメントとして高水準をキープしている。
