健一

恋のドッグファイトの健一のレビュー・感想・評価

恋のドッグファイト(1991年製作の映画)
3.9
'86年の「スタンド・バイ・ミー」
'87年の「ジミー さよならのキスもしてくれない」
'91年の「マイ・プライベート・アイダホ」と。
アラフォー、アラフィフ達の永遠のアイコン、リバー・フェニックス。

'93年10月31日。彼の突然の死去の報道を受けた時の衝撃は 27年以上経った今でも鮮明に覚えていて 忘れられない。

当時 まだ成年だった弟のホアキン・フェニックスが 当日 兄と友人と3人で飲んでいて 突然 意識を失った兄の姿に動転し泣き叫びながら911番に電話している音声が 当時メディアに流され さらに衝撃を受けた。
享年23歳。あまりにも早すぎる。

本作はそんなリバー・フェニックスが人気絶頂期の頃に出演した作品だというのに 何故か劇場未公開作。
数十年後にDVD化は一応されたらしいが 私は未だにこのパッケージを見た事がない。
まさにリバーの幻の作品となってしまった本作。
劇場公開されなかったのは 本作が扱うテーマが原因だったのかもしれない。

タイトルの「ドッグファイト」とは60年代に海兵隊員達が
『誰が一番 ブスな女の子 をナンパしてパーティに連れて来られるか』を競うゲームの事。
本作でリバーは面白半分でこのゲームに参加し イマイチ美人ではないウェートレスに声をかけてパーティに参加するが、次第に彼女のピュアな心に惹かれていき 本気で彼女を愛するようになる。
しかし ベトナム戦争の影がアメリカに迫って来て二人の恋の行方にも影響を及ぼすようになる。
みたいな話。

ね!ヒドいでしょ!このゲーム!
これ実話ですよ!
一番のブス を連れてきた奴が優勝🏆なんです。
このゲームに参加している若き軍人達が連れている女の子達は当然みんなブス。
この作品を見ている視聴者は次々と現れるブス達を見ながら大笑いする(というか笑わざるを得ない)。
とんでもなく 不謹慎な作品!
これは劇場公開できないですよね!

でも本作でリバーはとてもピュアでいい奴!好青年を演じているので安心してください。
確かに題材はとても不謹慎なのですが、青春ラブストーリーとしては 私はとても良くできた作品だと思っています。

フィクションだったら腹立たしいけど実話だからしょうがないよね!
みなさん。リバーを許してあげてください。
健一

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