けーはち

国家の女リトルローズのけーはちのレビュー・感想・評価

国家の女リトルローズ(2010年製作の映画)
3.5
ポーランドのスパイ映画。60年代、共産主義政権時代、ガチガチ思想統制をやっていて、特にシオニズムが厳しく取り締まられていた(やはり嫌われるユダヤ人)。国家保安局の男は、自分の恋人をスパイ「リトルローズ」としてシオニストと疑わしき学者のところに送り込むが……

チャラチャラして「彼氏のためアタシ何でもするわ〜♡」みたいなバカ女がハニトラで近づいた学者に惹かれ、いつしか本気の恋愛に。そして彼に西側の薫陶を受け、問題意識を抱き始める。『善き人のためのソナタ』パターンだ。

現代だとフェミニストがキレそうな典型的マンスプレイニング(男が偉そうに女を教え導く)展開と言えるが、三角関係ロマンス+どんどんインテリ味を増していく美女の成長物語には分かりやすく惹かれる。お色気要素も見応えたっぷりである。