クリーム

悪い子バビー/アブノーマルのクリームのレビュー・感想・評価

4.0
こう言うカルト的な人気作品は、尻尾を振って観ます。かなり、変わった作品でした。序盤は強烈で、不快極まりないのだけど、終盤に状況が変わり始める。前半、後半でガラリと変わります。圧倒的に前半が好きだけど、色々考えて、やっぱりラスト凄いのかも!?って思いました。胸糞+コメディ+ちょっとホラー味ありな感じで、面白かったです。

ドアの外は猛毒の空気が充満し、ガスマスク無しでは、命を落とすと母に教えられ、35年間、不衛生な部屋に閉じ込められていたバビー。母が留守の間は動くなと命令されれば、何時間も椅子に座ったまま動きません。母は毎晩バビーと肉体関係を結びます。バビーの遊び相手は、ゴキブリと猫と言う毎日でした。



ネタバレ↓



ある日、何故、猫は外の空気に触れて、死なないのか?と母に聞くと息をしなければ良いと言われ、バビーは猫にラップを巻きつけ確めます。猫は窒息死しますが、バビーは大人しくなったと理解しました。
突然、父が帰って来ました。母は、夜にバビーを必要としなくなり、バビーは暴れ、部屋を破壊し、2人に叱られます。2人を大人しくさせる為、ラップを巻き窒息死させました。死を理解出来ないバビー。外の世界へ出て行きます。
毒など無かった。バビーは軍楽隊に出会い、ピザを奢って貰い、その中の女性と1夜を共にした。彼女は讃美歌を歌いながら、SEXする女でした。ツアー中のロックバンドに拾われ、彼等と仲良くなります。
その後、女性の身体を触り警察に捕まり、留置所で男に犯されます。釈放後も女性の胸に触り、袋叩きにされ、母の言う通り、僕に外の世界は合わないと落胆し、父の様に牧師になろうと決めます。
障がい者施設の人達と出会い、言葉が不自由な少女の言葉を聞き取る事が出来た彼は、施設に迎え入れられます。バビーはヘルパーのエンジェルに恋をし、エンジェルの両親に会いに行きます。彼女を罵る両親に耐えられず、ラップで大人しくさせました。
再び、バンド仲間と出会い、バビーが覚えた言葉をシャウトするとライブは大盛況。バビーは、仲間が出来、エンジェルとも結ばれ、3人の子供達に恵まれ、子供達とはしゃぐバビーの姿がありました。

遊び道具はゴキブリと猫、猫に母を真似て虐待する。母との近親相姦は、トラウマ級に気持ち悪い。心も肉体も醜い究極のイカれババアに育てられたバビーに胸を痛ませるのだが、無防備に外に出たバビーは、色々学んで行きます。映画的な展開だけど、前半が酷いので、応援しちゃいます。死も理解出来ず、善悪も分からなかったバビーが良い人達に囲まれ、成長して行く姿に安堵した。だけど、どうもハッピーエンドと思え無かった。
私にはあの後のホラーな光景が浮かんでしまう。バビーは、良い人達に囲まれ生きてるけど、善悪を理解した訳じゃ無いので、猫とラップ、虐待された子供は繰り返す的なモノが見えてしまう。
それを想像させるラストは、ある意味秀逸なのかも知れない。後半はコメディに
思えたけど、このラストの辛口の締めが好きでした。

*みんとさん、えくそしす島さんありがとう♪︎
やっぱり、好きでした💦
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