アダモ

悪い子バビー/アブノーマルのアダモのレビュー・感想・評価

3.1
座敷牢に繋がれて35年!

さしたる自由もなく、太陽の光、友人関係、部活、放課後、恋愛、悪友とのマウントの取り合い等など。
俺には何もない。
どのくらい何もないかって?
何もない事に気がつかないくらいには何もないワケよ。
薄暗い家での母親と二人暮し。
小さな小さな、この世界。
俺はこの家でのみ通用する常識、ルールに沿って生きてきた(もしくは飼われてきた)。
ぶっちゃけヤバイ。かなりヤバイはずだよ。
そんな俺がひょんなことからドッピーカンな青空広がる外宇宙に降り立ってしまった。

さぁ、どうなる?
どうなるの俺?

映画全編に広がる江頭&ピストルズを母乳で割って朝イチで一気飲みさせられたかのような奇妙なイマジネーション。
不思議なほどキレイで平和に片付いちゃうラスト(人生ステタモンジャナイ)。
90年代アングラ史に燦然と輝く(言い過ぎ)問題作。

この主人公、今ならYou Tubeやニコ生行きだろうかなぁ。
アダモ

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