囚人13号

突然の花婿の囚人13号のレビュー・感想・評価

突然の花婿(1952年製作の映画)
4.0
別題マザコン娘と寄生虫親族。嘘です。サークのメロドラマはコメディタッチの作品も味わい深いのだが本作の場合はスクリュボールどころか牽制球にナックル、嫌悪感満載なのだけど愛し合う二人の間に立ちはだかる弊害は死ではなく妻の義理親族である。
戦争による生命的深刻さの対価として別れさせたい母によるプライバシー侵害が主題となり、トニー・カーティスは優男イメージが付与されるも散々彼を困らせてきた人々が滑稽に陥る終盤には辛辣な資本主義批判を見る。

スピード結婚式のベテランが出てくる冒頭はもちろん爆笑したけど、『夜の人々』にも出てきた即席式場は時間のない休暇兵士のために沢山あったんだなと時代を感じた。アパートの鍵貸します男は一生付き合うべき大親友。
囚人13号

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