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ミルドレッド・ピアースのあくあーくのレビュー・感想・評価

ミルドレッド・ピアース(1945年製作の映画)
3.9
最初に事件が起きて、そこへ至るまでの経緯として物語が展開する映画。純粋なフーダニットとホワイダニットを楽しめる古典ミステリ的な構成が好き。更には上流階級と労働者の対比、社交界の生活から抜け出せない娘の姿、そしてそんな娘の為に生き続ける親の姿、しかしお金を手に入れたことで結果として悲劇が繰り返される皮肉的なところもある社会派映画でもある。終盤、ヴィーダがクズすぎてさすがにイラつくけど、ストーリーも面白いし、ジョーン・クロフォードの演技も素晴らしい。やはりお金は額に汗して手に入れたい、そんなことを感じる作品。