このレビューはネタバレを含みます
亜流ゾンビ映画、イタリア風味。
連絡のとれなくなった父に会いにいきますよってお話。
オブ・ザ・デッドとあるけど、ゾンビというよりも、死霊にとり憑かれた人間、死霊のはらわた系かな?
説明は難しいけど、海から来る黒い服の男に呪われて生者が不死身系の人食いになるって感じ。
弱点は火で焼き尽くすかな?なんせとにかく死なない感じ。
走る系ゾンビというか、動きは普通の人間のそれ。
刃物も使うし、喋るし、人間って感じ。
ゴア描写はほとんど無しだけど、映像表現がとにかく美しい。アルジェント感があるのかな?とにかく主人公の父親の家がアーティスティック。
とにかくショッピングモールのシーンは名シーン。ヒールを履いた女性が悪魔憑きのいち団に追い詰められるわけだけど、とにかく靴音が印象的。女性に襲いかかる様も走るゾンビとかってレベルじゃなくて人間そのもの。ホラー映画の中でもトップクラスで痺れるショッピングモールの惨劇だと思います。
海から来た存在のせいで人間が変質するってのはラヴクラフトのインスマウスを覆う影っぽい。田舎町で人が変質してって事だとゾンゲリアとかマウス・オブ・マッドネスとかやっぱりラヴクラフトの影響下の作品の匂いがある。更に主人公の女性がゴキブリと蛆虫とトカゲが混ざったものを嘔吐するとことかは地獄の門の雰囲気があったかなぁ。映画館のシーンとか屋根の上から飛び込んで来るシーンなんてデモンズの雰囲気。すごく良い雰囲気のホラー映画なんですよね。
でもって多分めちゃくちゃ断末魔の叫び声にこだわってる感じが良いですね。
好きです
今まで知らなかった事を反省します。