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ブーリン家の姉妹のchaooonのレビュー・感想・評価

ブーリン家の姉妹(2008年製作の映画)
3.7
来日版ミュージカル『SIX』の予習のつもりで借りたけど、観劇までに鑑賞間に合わず、結局後追い😇
これは予習抜きにしてナタリーとスカヨハ共演で前から観たかったやつだしね😍

姉妹揃ってヘンリー8世の愛人として見初められたブーリン姉妹の愛憎劇を描く❤️💔

ナタリー演じる姉アン・ブーリンは後にヘンリー8世の2人の目の妻、エリザベス1世の母として歴史的に有名👩🏻
スカヨハ演じる妹のメアリーは最近の鑑賞で存在を知ったけど、末裔にウィンストン・チャーチルやダイアナ妃がいるというから割と重要人物だ👩🏼

BBC版の同名タイトルの映画と同じフィリッパ・グレゴリーの同名小説を原作としている作品📕
なので展開は大体一緒だったけど、細部の描き方や見せ方が結構違くて、比べて観ると面白かった👀

大抵の作品では先に婚姻も王の愛人にもなっていたメアリーが姉で、後に続くアンが妹として描かれることが多いけど、今作は逆の設定。
歴史上でもどっちが姉か問題は明確にはなってないみたいね🤔

政治的策略で王の愛人としてお膳立てされたのはアンの方で、その知性や巧妙さを利用して権力を掴もうと父親や叔父が画策する。
父親役はマーク・ライランス!
叔父のノーフォーク公はデヴィッド・モリッシー、観るからに悪そう🤣

家族もそういう意味ではアンの方を評価してて、逆に美貌に恵まれた(当時基準)メアリーの方は単に見た目だけ、みたいな扱い🤔
でも世の中的にチヤホヤされるのはメアリーの方で、タイトルになってる「The Other Boleyn Girl」は当初アンだったけど、今ではアンの方が歴史的にも有名でもう1人のブーリンはメアリーだっていう逆転が面白い!
ちゃんとタイトルの意味を強調する物語運びがナイスです😌

スカヨハとナタリーの2人でも華やかなのに、なんとスカヨハの最初の夫はベネ様で、情けない寝取られ旦那を演じてるし、再婚するめちゃくちゃ優しい2人目の夫はエディ・レッドメインだから、最高過ぎたわ🤣💕💕
アンに王からの贈り物を持って来る使者はアルフィー・アレンだし😋
あとヘンリー8世にしてはイケメン過ぎるエリック・バナも👑

いつしか王の魅力に惹きつけられ愛を捧げ捨てられたメアリー。
それに対して怒りと反発心、そこから芽生えた野心から大きなモノを望み、それらを動かそうとしてしまったアン。
2人とも理不尽な扱いを受けた女性だったけど、善意や愛から行動したメアリーと、憎しみと悪意を込めて行動を起こしてしまったアンとでは、最後に迎える結末が全く違うことにもやはり、こっちの映画でも思うところがあった。

世継ぎを欲しているヘンリー8世がなぜメアリーの産んだ男の子に興味をそんなに示さなかったのか、の部分について今作ではとても分かりやすく描かれていた!

アンの罪状に含まれる実の弟との近親相姦は、流石に罪を膨らませるための捏ち上げだと思ってたけど、今作では追い詰められたアンの行動によって産まれた疑惑として描かれてて、かなりゾワゾワしたわ😨

BBC版との違いとし、姉妹の愛憎が絡み合う中でも絆みたいなものが美しく描かれていて、メアリーもより魅力的に描かれていたかな😌
逆にアンがかなりキツめの描かれ方だったな😭
気が強く男を惑わす悪女的な面ってナタリーのイメージと違かったけど、しっかりその辺を演じてるたナタリーの演技は圧巻だった✨
下がり眉な泣き顔はナタリーそのものだったけどw
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