一番いいタイトル。
一番理不尽な発言。
初めて聞いた時からやはり忘れられなくて
やっと劇場でこないだ見て、
んで、結局、DVD買ってね。
読んだんですけどね、パッケージを。
この作品の当時、監督さんがね、
54歳の新人とか、らしい、
作品の中以外の情報は要らない派の人にはごめんなさい。僕もそうです。
まんまと、もらった情報の、その前提で見るから、知らない時とは、どっかで、絶対に、味変わってんのよね。
カレーに生卵入れちゃったのよ。
一回入れたらもう、後戻りはできないじゃん。
元のカレーを食べた上で感じたことを大事にしたかったじゃん。ていうね。
でも、これに関しては、俺が全ての責任を取るので、言わせてもらいますが、
生卵は入れたほうが美味い。
から許してください。
もちろんどっちも最高品質。
その上でどうしても言いたかった。
見たことなかった方には、
今回だけは勘弁して欲しい。
正直すまんかった。
あのね、カメラ等の目線が基本子供でサイコー。
子供すぎて、豚になっちゃう時もあるくらいに。
まだ、恋もなにもない、幼い男の子と女の子の関係性の、いずれ終わってしまう感覚への瑞々しさと切なさを含む、この2人の物語は、超良い。
生意気さも、この距離では、全くもってエンターテイメントですよ。
作中に日本人もたくさん出てくるのでね、
日本の歌も出てきます。
収容施設の当時の空気感なんでしょうね。
愛してあげてください。
僕は、歌う男が好きです。
近所に住んでるやつ。
奇人っぷり、すごく、ベニーニでね。
ドストライクだった。です。
そんな、子供なりの喧騒など、ありながら、
なによりも、
突如として訪れる静寂がたまらんのです。
真剣な男の顔、陰から忍び寄る暴力、
この賑やかな平穏な日々が、
すぐ隣にある、雄弁な沈黙によって
いつでも壊れる恐怖と、そんな時代を
ピッタリ切り取ってくれている感じ。
また、これの感覚がずっと、絶妙に、
子供の世界からの視点には持ち込まれないというかね、隠すんですよ。
その、見ている側の不安がどこに向かうかって話。これがもうね。面白いのだ。
最後カメラの指示が入るところは結構、
そんなことやっていいんですかに、近いほど、
おもろいですけど。
ここもまた突然、モキュメンタリーのような、
狂ったあいつの姿にカメラを向けろ、子供はもういいと言うってことは、今までなんだったんだ感もありつつ、別にそうか、
そもそも、カメラって誰が持ってて、誰が回してるとかの、視点まで吹き飛ばされる感じです。
とんでもないぶちかましです。
そもそも、静寂云々は置いておいても、
我々、観客が、一人称を取る場面。まあむしろ、語り掛けられる二人称になるんだけど。そんな変化に富んだサプライズもたくさんあってすごい、ドキッとします。
とにかく、この映画は、
めちゃくちゃ語り掛けてきます。
余談かな、森羅万象において、
誰かの、その人の幼少期の物語は、
クオリティがエグい作品になりがちだな。
いい地元から出てきてるんだろう部分の、その時点での才能ももちろんみんなあったんだろうね。
俺も撮ろうかなって思ったけど、
思い出したのは、ガキの頃の、
小学校2年の時に、まえちゃんという、同級生の女の子が、体育の時間に校庭で、
「うちの兄貴はめっちゃ面白い人で、アンパンマンを見る時に、バイキンマンを応援するんだ」
って言い出して、こいつの兄貴ってことは年上のくせにまだこの面白ろをやってるのも恥ずいし、自慢してくるこいつもさてはだるいなって思ったこと、ぐらいを、そんな感じの話です。
流石に誰でもなんでもいいわけではない。
甦れ!