カス

動くな、死ね、甦れ!のカスのレビュー・感想・評価

動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)
5.0
あぁ、傑作映画を観た。
カメラがとにかくすごい。
長回しの引き絵からドンとよったカットバック。
誰しもが声を荒げ踊り狂っている。
ガリーヤ、彼女を超える少女は金輪際誕生しないであろう。
人間が天使になるということは終わりがあることである。
あまりにも唐突な終わりはカメラにはおさめられない。
時たま映る日本人や身体障害者そして戦争負傷者達はこれでもかというほど差別的に描かれている。
いや差別的に描かれることが正しいはずだ。
なぜならその時代のリアルはそうであったから。
リアリズムとは醜悪なものも写さなければならない。
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