TaiRa

動くな、死ね、甦れ!のTaiRaのレビュー・感想・評価

動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)
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まずシンプルに子供の顔が良い。クソガキ感丸出しの顔。

映画の前に監督の経歴がデタラメで凄い。無実の罪で捕まって投獄されてたとか。戦争直後のソ連の田舎町が舞台。雪と泥まみれでまぁ凄い。場所の持つインパクトってロシア映画観るといつも思う。何だろうね、あの人間が住むのに向いてない土地。悪ガキのワレルカと女友達のガリーヤのやり取りが可愛い。ほんとに子供レベルのイチャつき。ガリーヤがワレルカをぶん殴るアクションが剥き出しで素晴らしい。ワレルカの母ちゃんに惚れてる酔っ払いのキレ方がロシア。とにかく声デカい。国もデカいからかな。デタラメな人間ばっか出て来て楽しい。子供の扱われ方が雑なのも。スケート靴盗まれたから盗み返す場面とかキラキラしてる。列車を脱線させるという度を超えたイタズラは、脱線の瞬間が無音になっててヤバさが強調される。ワレルカの「これはやっちまった」感。逃げた先の強盗団とのやり取りとかジュブナイル感強い。線路を子供が歩いてると不穏さが纏うのは何だろうね。ラストの発狂舞踏は『悪魔のいけにえ』オマージュじゃね?
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