18世紀 当時発禁になったイギリスの小説『ファニー・ヒル』が元になってます。

小説家が借金返済の為に独房で必死に書いた小説ですが、当時この様な官能小説は世に無かった為、今度は猥褻な内容だという理由で 捕まったそう。どうしようも無いですが、新しい風を吹かせた人ですね。
発禁になったものの 海賊版が生まれ、大人気になったそうですよ。

話は、田舎から淑女を目指して町に出て来た無垢なファニーが、騙されて高級な娼館で働くことになるところから始まります。
駆け落ち、借金から 愛の無い恋人を作ったり、娼婦へと波乱万丈な人生を歩むのですが、驚きのハッピーエンドを迎えます。

ファニーの実話なのですが、終わり方は小説家の創作なので 不自然という意味で驚きの展開です。
パッケージの女性2人はファニーに、娼婦への手解きをする先輩娼婦です。
この映画内での2人の関係性 割と好きです。上品で少女の様に純真。

話が進むにつれて ファニーは娼婦らしさを身に付けていくものの、純真さが消えません。天真爛漫で 田舎出身的な可愛らしさも好感が持てます。

いくつか映画になっているそうなので、他のや、元の小説がどうなのかは分かりませんが、
所謂 娼婦の無粋になって擦れていく様を描いたものではありません。途中、娼婦の初仕事や暗い面もあるのですが、基本的には性に関して純粋。

生き別れた 恋人との再会の仕方が 普通の女であれば 最悪な再会なのに、やっぱり娼婦。天真爛漫、少女の様な娼婦。
そんなファニーのフィルターなら、これほどに 幸せな再会が世の中にあるか？ってほどに 幸せな再会なんです。

みんな狂ってる……
最後の結末いいの？？笑
作家の創作ってこと？？

いいけどこんなオシャレにしてなくてもいいけど