イギリスの全寮制女子高を舞台に教師と生徒、そして美しい転校生が織りなす官能的な青春。
愛憎入り混じった感情の流れと美しい映像に終始に釘付けでした。
とにかくキャストの雰囲気が素晴らしいです。
生徒たちの羨望を一身に受けるカリスマ的な教師をエヴァ・グリーンが妖しく演じています。
美貌と知性、そして計算高さを兼ね揃えた美少女転校生ファアマに自分の本性を見透かされ、恐れながらも彼女に惹かれてゆく微妙な感情を見事に表現しています。
生徒たちのリーダー各ダイを演じたジュノー・テンプルの小悪魔的なロリータとオバさんが同居したような顔立ちは不思議な魅力があり、作品の雰囲気にピッタリでした。
監督はなんとリドリー・スコットの娘さんだそう。
女性監督だけあって全寮制女子高という閉鎖的な空間が醸し出す”秘密の花園”感は抜群。
男どもには到底解りえない思春期女子特有の愛情とも憎しみとも嫉妬ともつかぬ、繊細な心の機微が凡百のサスペンス以上の緊張感持って先の読めないドラマに昇華しています。
