アンソニー・ホプキンスとジェレミー・アイアンズのコメディ演技に目を見張る、ちょっとビターな喜劇。
妻に先立たれ港町スカボローに転勤してきた社員ガイ(ジェレミー・アイアンズ)は演劇の腕に覚えあり、広告を元に訪れた素人劇団オーディションで演出家のダフィッド(アンソニー・ホプキンス)の荒々しい洗礼を受けながら入団。
パートナーのいる2人の女性団員と逢瀬を重ねるようになり、さらに地元開発に絡んだ思惑にも巻き込まれ…という粗筋。
ジェレミー・アイアンズがまたかよ…って感じで女性と状況に振り回されて去る男を演じていますが、歌ったりちょっと踊ったり、エンドロールまで楽しい。
ガハハ笑いでガニ股歩きジャイアン演技なホプキンスが貴重中の貴重。サー・ホプキンスあなたなんでも出来るんですね…。
あと、ちょい役のパッツィ・ケンジットがめちゃかわ。

地方劇団の『三文オペラ』に参加した普通の小市民ジェレミー・アイアンズが劇団員の女性に手を出して二股してザワザワして。結局全員に嫌われて駅のホームでひとりダンスするアイアンズのラストに+0.5。マイケル・ウィナーが撮る（イギリスっぽい皮肉ありきの）人情喜劇。長谷部安春が撮った志村どうぶつ園みたいな感じ。

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