Panierz

シルバー・グローブ/銀の惑星のPanierzのレビュー・感想・評価

-
今までのズラウスキーの作品は難解でありながらも何となくその筋は追えてたが、これは流石に意味が不明でした。

『悪魔』であまりにも早く確立してしまったFPS視点も、本作では流石に激しすぎて酔いそうに。
その分臨場感はあるが、ズラウスキーの芸術はもう少し離れた距離から楽しみたい。顔面が強すぎるので。

『夜の第三部分』や『ポゼッション』くらいのスケールの方が好きかな。
離婚などにより不安定な時期にあったズラウスキーが、自身のアイデンティティをより強固なものにするべく、他の作品に比べ力が入りすぎてしまっているのは、この作品に対する執着とラストのセリフからもよく分かる。

ただ、その分ズラウスキーの哲学的・宗教的な世界観を暴力的に打ち出す言葉の羅列には興奮させられる。
Panierz

Panierz