トガシパンダ

SOMEWHEREのトガシパンダのレビュー・感想・評価

SOMEWHERE(2010年製作の映画)
3.5
日常劇。断片的なシーンが多くて、合間合間の余韻を残してくれる。生きていて、過去を思い出す時はこんな風に断片的にしか覚えていられないものだよなとも。
描かれなくとも増えていくギプスの落書き。きっと全部クレオが書いたもの。いつ書いたのだろう。ジョニーと談笑している時?食事の時?寝ている隙にかもしれない

生活がどんなに贅沢になったとしても、空虚だと感じてしまうのはどうしてなのだろう。欠陥なのだろうか。でも、娘と触れ合う暖かなジョニーがそんな人だとは思えない。

監督の一言より。「誰かにとって退屈でも、誰かにとっては特別な映画を作りたい」