マレーボネ

マン・オブ・スティールのマレーボネのネタバレレビュー・内容・結末

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

DCEUの入口としていろいろ想像しながらワクワクして観れた!

……けど映画としてはテンポ悪すぎるし、アクションはただのドラゴンボールでけっこうキツかったのが正直なところ。プロローグの冗長さとか何度も戦闘を仕切り直すのとかだいぶヤバいなと思いながら観てた。

敵味方ぶっ飛びまくって街壊しまくり、果ては人工衛星まで飛んでいって殴り合い、何の駆け引きもなく最終的にヘッドロックで首ボキで決着。こんなん見せられてどういう気持ちになればいいんやという。逆に言うと映像は派手なのでツッコミながら観れるは観れるんだけども……。

シリアスなのはむしろ好きなんだけど、この映画に関しては葛藤してるようでしてない(ように見える)んだよな。地球か同胞か、正体を明かすか明かさないか、全部父親2人が言ったことを忠実に守ってるだけ。

田舎でイジメにあう、排他的なコミュニティに迫害される恐怖、ハリケーンで父親を見殺しにしたトラウマみたいなものを乗り越えるエピソードや葛藤が全く描かれず、成り行きと思念体のラッセル・クロウに言われるがまま地球を守るため戦う、ってシリアスなようでいて全然シリアスじゃないんよ。

暗いやつだってイジメられたり威張り散らした軍人に飲み物ぶっかけられたり。助けたイジメっ子は転ばされたら起こし上げてくれるくらいにはなってたけどそれだって手のひら返しやがって、って冷めた奴になっていきそうなもんだけどな。

そんなわけで友だちもいない、理解者は両親だけって状況で父親を助けないのも納得がいかん。そこまでしたのに人類っていう大きすぎるものを人質に取られたらノコノコ出ていく。しかもそれさえ神父に「信頼はあとからついてくるよ」って言われただけ。

ここはよかった!って言って終わりたいんだけど、もう「なんで普段甲冑着て戦ってる惑星のユニフォームが全身タイツなの?」とか「L・フィッシュバーンが必死になって女助けようとしてた数分間なんだったの?」とか、ひいては「なんでクリプトン星人英語喋ってんの?」とかいう禁じ手まで出ちゃいそう。

ジャスティスリーグまで観て1セットっていうのはなんとなく分かってるんだけどね……
マレーボネ

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