エブリデイねむろう

マン・オブ・スティールのエブリデイねむろうのレビュー・感想・評価

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)
4.0
DCコミックスのヒーローたちが集うDCEUシリーズ第1弾。
スーパーマンことクラーク・ケント誕生の物語を描く。

完全なるスーパーマン紹介ムービー。
クラーク・ケントの生い立ちから能力、仕事に至るまでの「設定」を紹介する映画。
この映画への違和感の正体はこれ。

例えば、織田信長の生涯を年表ごとに並べ立てても、そこに信長自身の人となりが反映されることがないように、この映画もまた、クラーク・ケントの歴史年表であって人物を深掘りするものになっていない。
そのため、強くて家族思いで優しくてかわいい彼女がいる、くらいのことは分かっても、それ以上の人間性や葛藤という部分が印象に薄く、ドラマにできていないと感じてしまう。
映画前半を使ってクラーク・ケントについて描いているが、ほとんど印象に残ってこない。

逆に、後半のアクションパートはお見事。
そのあまりに超人すぎる能力が、地球の上でいかに持て余されるものか。
そんな超人たちが本気で戦うとなにが起きるかが、これでもかというほど表現されていて、絵づらはヒーロー映画というより怪獣映画のそれ。
ニューヨーク壊れる。

MCUでキャプテン・マーベルを最後まで登場させなかった理由がよく分かるねw