クリストフォルー

渇きのクリストフォルーのレビュー・感想・評価

渇き(2009年製作の映画)
4.2
これがパク・チャヌク監督作でなければ、エログロか、ただのホラーと思うところだが、ゾラの不倫小説をなぞりながら、ここまで異形な世界を構築する手腕は、もう唸るしかない。日本映画だと、鈴木清順監督の“大正浪漫三部作”が比肩できるだろうか。しかし、物語の通りの良さでは勝てないか。
なにしろ、ガンホにキム・ヘスク、シン・ハギュンらの演技のこわいくらいのわかりやすさに、キム・オクピンの蠱惑的な熱演が加われば、こんな展開でも最後まで観られてしまうんだから、文句のつけようがない。

こうなれば、エリザベス・オルセンの「テレーズ 情欲に溺れて 」も観ちゃおうかしら。
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