「2人とも 地獄に落ちます」
パク・チャヌク監督の“人間ではない存在の三部作”の第二作
中島哲也監督は『渇き。』
パク・チャヌク監督は『渇き』
ヴァンパイア神父と鬱屈とした人妻の不倫
愛に飢え血に渇きを覚えた男と女の物語
敬虔な神父サンヒョン(ソン・ガンホ)は病に苦しむ人々を前に、祈りでは救うことができないという無力感に囚われていた
「人を救いたい」
サンヒョンは自ら死を覚悟し、発病したら100%死ぬという謎の致死性ウイルスEVのワクチン研究の実験台に志願
全身に水疱ができ、大量出血
死亡
と、思われたが奇跡的に復活!
しかし身体に異変を感じるように…
実は輸血によりヴァンパイアになってしまったのだ!
日光NGで昼間の活動ができない
五感が研ぎ澄まされ、超人的なパワーを手に入れた
そんな中、偶然再会した幼馴染のガンウ(シン・ハギュン)
ガンウの妻テジュ(キム・オクビン)とサンヒョンは惹かれ合う
ヴァンパイアになっても人間性や信仰心はそのまま
キスすらしたことなくて、童貞貫いてきた神父
聖と性の葛藤
人を殺すことは絶対にしたくないが、血を欲してしまう苦悩
さぁどうする??という話
小説『テレーズ・ラカン』にインスパイアされたという作品
奇抜で過激で官能的
絵画のような美しさと残酷さ
パク・チャヌク監督のアートセンスが爆発している変態映画
ヴァンパイアといったら暗闇のイメージ
本作は人工的な青白い世界
血の色と対比的で美しい
多国籍な雰囲気もいい
ちょっとほっそりして若返ったようにみえるガンホだけど、キム・オクビンとの年齢差がちょっと気になる
日本で妄想キャスティングするなら、豊原功補さんと二階堂ふみさんだな〜
『復讐者に憐れみを』のガンホとシン・ハギュンの共演はうれしい
シン・ハギュンはマザコン夫役で鼻水垂らしててなかなかキモい
ピーターパンみたいな部屋着がほんとにきついw
血を吸う行為ってエロい
以外ネタバレあり
↓
真っ白な部屋
真っ白な服
真っ白な笛
演奏上手くはないけどリコーダーのメロディーが美しく聴き入ってると
血 ボェエエエエエエエエエェェッ
このシーン好き
テジュが後ろから持ち上げられて靴履かせてもらうシーン好き
釣り針で耳シュパーン!!あれは痛い
ヴァンパイアが殺した亡霊に怯えるってのも斬新
すべてを知ることになるラ夫人
この小粒な目の演技も素晴らしかったなー
ラ夫人がソファーでくるくる回されたり、ソファーごと持ち上げられたりするの笑える
テジュが生まれ変わった時の目の輝き!
ヴァンパイアになった事で苦悩し葛藤する神父と対称的に、開放に喜びを覚え欲望のまま加速していくテジュ
「キツネが鶏を食べるのが罪?」
まー怖い女ですよ!!
惚れたら負け
もう戻れない
落ちてく
理性を失い、破滅的な愛
『別れる決心』に通ずるものがある
オ・ダルスが言ってた
「名残惜しいくらいがいいんです」
うんうん、何事もそう!
終盤、キャンプしてる女性を襲うのはどういった意味があるんだろう…
立ち上がったガンホの股間の闇w
信仰より医学とか、神父が神に背くとか、これは信者から抗議こないのかな?という素朴な疑問
たぶん4回目の鑑賞
最初観た時は、なんじゃこりゃ!
今回もやっぱり、なんじゃこりゃ!と思いつつ
好き
好きな映画レビュー長文になりがち