アレン流軽妙フラットな単に面白くない映画
あらすじだけ読んでどうにも興味をそそられず見るかかなり悩んだ作品。ホプキンスが出ているという理由で視聴開始したもののウディ・アレン脚本監督とオープニングクレジットを見て反射的拒否反応。
3-4作ほど見ているはずだことごとく平坦フラット、淡々とした筋運びで微塵も感情が動いた記憶がない! ウィットが利いているという定評があるようだが、悲しいことにそのウィットとやらを私は理解できないらしい。
本作も最初からとにかくせわしなくしかしフラットに淡々と事態は進行するのだが、現実性が伴っているようにはとても見えず、老人男子と若い娼婦の結婚、売れない中年醜男作家と若い美人音楽学(?)博士(を目指している)の略奪恋愛という無理筋をグイグイ推し進める。
だから推進力はあるのでだらけはしないが、現実味が全然ないので全てが軽薄浅薄にしか感じられない。
その他占い狂いの老人女性や不倫に焦がれる中年女子の話もしかり。
視聴目的となったホプキンスの演技役どころもホプキンスでなければならなかった必然性は全く感じられず何だかなぁと不満が残る。
ファンタジックコメディというよりはシニカルコメディとして片方の唇をニヤリと吊り上げ、スコッチや黒ビールでもちびちび飲みながら視聴するのがいいのかもしれない。
アレンへの嫌悪感を拭うことが出来なかったのは残念。総評マイナス一つ星
002010