へちまびと

アウトローのへちまびとのレビュー・感想・評価

アウトロー(2012年製作の映画)
3.4
伝説の男、ジャック・リーチャー……
ここでもう噴き出しそうになってしまうが、我らがトム・クルーズの映画である。本当に好きね、こういうの。

子供の頃、「オレいいモーン(ワルモノの対義語)!オレ最強〜!」という友達が誰しもいたと思うが彼がトム・クルーズである。

そう、トム・クルーズはどの町にもいた。トムは普遍性の塊なのだ。
ちなみにおれの友達のトム・クルーズは「バリヤー!バリヤーしてるから効きませ〜ん!」も言ってた。間違いなくトム・クルーズだ。

さて本国のトム・クルーズは真っ直ぐ大人になり、「伝説」とか「最強」みたいな枕詞が大好きなナイスガイになった。
トム・クルーズがえらいのは、それらを言葉だけでなく、本気で実現するため、身体を張り続ける覚悟を持っているところだ。

そんなトム・クルーズ、「嘘じゃないぜ、オレ(↑↓)最強だぜ」と幼い日のイントネーションが思わず出てしまった映画が本作だ。

最強すぎて最後は司法の判断も待たずに悪に制裁を下す。ヒロインはドン引きである。え?あんた…?まさか…?みたいになってる。すごい空気だ。

この「ドン引きされる」という客観性も忘れてないのがいい。まさしくアウトロー、いい邦題だ。