Torichock

華麗なるギャツビーのTorichockのレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
4.0
「THE GREAT GATSBY/華麗なるギャツビー」

Leonardo Dicaprio was great !
Romantic,mysterious,and cool.
Nobody can acting a GATSBY other than Dicaprio.

Maybe I'm too young to understood everything about this movie.
I felt A man's Jealousy and man's fantasy to love.

we can choose own true love.
But can not decide own destiny.
Because destiny is a past.
We can not change a past.
I think Gatsby is addicted to the his past and fantasy to love.
But not just addict.

Why nick did write a "the great" to
gatsby?
I think He was fight with his destiny.



非常に難しくも取れる恋愛映画。
そして、男と女のロマンスで描く、人生のすれ違いと崩壊を描いた作品でした。

バズ・ラーマンのコッテコテでくどい映像作り、煌びやかで豪華絢爛なイメージが先行しますが、実はそのイメージでさえ、ギャツビーという男が一人の女を振り向かせるために虚飾したものだっんですね。
男の恋愛に抱く幻想を描いた映画になってる気がしました。
そして、それを見つめるもう一人の男目線の映画というところも良いバランスだと思いました。
あと、アメリカンドリームってやつも盛り込まれてましたね。

この映画を観てまず感じたことがあります。

"愛する人=運命の人"というのは、ただの甘い考えなんですよね。運命という言葉自体が、生温い。

真の愛ってのは存在すると思います。どう考えても、あんなに人を好きにはなれないみたいなってことは、あると思う。
そこに憎しみも加わってしまうほど、人を愛してしまうこともあるでしょう。

だけど、運命というものは結局、結果を後から指摘するものに過ぎないと思うんです。
運命とは過去。
"あぁ、あれは運命だったんだなぁ"と通り過ぎた地点を振り返ることが運命だと。
つまり、今現在の事柄を、今現在は運命とは言えないのではないだろうかと思うんです。

"これが運命なんだよ"みたいなのって、そんなんわからねーじゃねーか!って思うし。

もし、ギャツビーの様に、運命と真の愛を結び付けてしまうと、運命に名を変えた過去の幻想にのめり込まれてしまうのではないでしょうか。

男の人ってそういう傾向がある気がします、過去は取り戻せる、真の愛だからって。
最近すごく思うんですけど、過去に取り憑かれてる人って、すごい人を好きになってた自分が好きなだけだと思うんですね。
だって、失ったものはもう生まれないんだから。
そして、そういう運命だったのだから。

だから、
デイジーのズルさ(ズルいと言っていいのか分からないけど)は、きっと女の人が持ち合わせた性だと思いました。
真の愛はある、だけど運命は別。
この切り替え・割り切りがうまい。
真の愛はここにはない、だけど人生と生活はここにあるから。
甘いものは別腹、とは良く言ったものだなと。
男の人はこれができないのではないだろうかって感じましたね。

ここで少し考え方を変えてみました。

デイジー=夢

でも、この物語は成立するのではないでしょうか?
夢、それは巨万の富と名声に寄り添い続けるもの。それさえ手にすれば、金も自分自身の心も満たすものです。
しかし夢もまた同じように、確実に得ることはできないものです。機を逃せば、どんな努力をして、夢を得る値を自分に身につけたとしても、与えられるものとは限らない。
つまり、人生をかけてまで追い求める夢に取り憑かれた男がギャツビーなんですよね。
そして、ギャツビーが僕たちの心を捉えて離さないのは、その夢を過ぎ去った過去と認めず、盲信・猛進するから。
せめて、ギャツビーには...と思って。
貧乏から成り上がり、金持ちにもなり、デイジーも取り戻しかけたけど、最後には誰も彼の夢や心を理解できなかった、ニック以外誰も。
なんてアメリカンドリームって、残酷なんでしょう。

男と女、虚飾された世界と夢の跡...
ニックが、ギャツビーの名前の前に"great"をつけたのは、彼をちゃんと見ていた証拠です。

有名な戯曲なだけに、さすがって感じでした。

バズ・ラーマン節に嫌悪感を感じず、バカだなぁと感じながら観る鑑賞態度が正解かな?
それよりも、物語のもつ作品の真意を感じれると、とても素晴らしい作品だと思いました。

多くの人が、ディカプリオ登場シーンに??ですが、僕はあのバカ華々しい感じは大好きです。
びしょ濡れ演出のディカプリオも大好きです。
怒った時、汽車の音を出すディカプリオも大好きです。

とりあえず、デイジーを演じたキャリー・マリガン。
怒った主役に引くなよ!おまえのためやぞ!
("Drive"でも引いてたから)

※2013年に鑑賞したものに加筆。
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