Uえい

パフューム ある人殺しの物語のUえいのレビュー・感想・評価

3.0
18世紀フランスを舞台に、嗅覚が並外れている男が処刑されるまでの顛末が描かれた映画だった。特にラストの処刑シーンが色んな意味で凄すぎて必見。そこだけでなく、全体的に美術が凄い。原作は85年に大ヒットしたらしく、かなりの費用がかけられていたらしい。

主人公グルヌイユは捨て子として育ち奴隷の様に革職人の元で働いていた。嗅覚だけは超人的だったが、活かせずにいた。そんな中、都市の香水の調合師バルディーニの元に配達に行ったのをきっかけに才能を認められて、彼のもとで働いた。

グルヌイユはある女性を殺してしまい、彼女の香りを再現したいという想いが強まる。そのための方法を学びに香水の聖地グラースへ向かう。そこで学んだ技術を応用し、女性を殺して匂いを保存する方法を会得する。そして次々と女性を殺して香りを集めていくのだった。

全体的にめちゃくちゃよくできた映画という感じだった。映画では捉えられない匂いをテーマにしているのは凄いが、最後のシーンは視覚的な衝撃に転換されすぎてしまい、真正面からは描ききれていないように感じた。
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