星降る夜にあの場所で

パフューム ある人殺しの物語の星降る夜にあの場所でのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

紛失していた【ハバナ】発見!で思い出し
※長いのでネタバレ設定で※

本作の主人公の狂人的犯罪行為は論外としても、彼の香り(もしくは匂い)への思いは強烈に共感してしまう。
毎年、沈丁花の香りを嗅ぐたびにどうにかしてこの香りを嗅ぎたい時に嗅げるように出来ないかと考えている。
それが可能になるのなら、いくらかの散財もいとわない♪
ぶっちゃけ本作に関して書きたいことは山ほどあるのだが、読まれた方に通報され運営さんに削除されかねない内容になりそうなので止めておきます(笑)
香り&匂いフェチの方は一見の価値あり。
ラスト数分はびっくりファンタジーになりますが、それ以外は結構過激なR指定的な描写です。


ここからは、毎度おなじみの作品外小話なのでスルー推奨。
※しかも今回は長くなりそうです※

~私の衝撃の香り年表~

私は子供の頃床屋さんが大好きだった。
髪も切らないのにたまに近所の床屋さんに遊びに行き、待合の椅子に座って本や漫画を読んでいた。
目当ては何かというと、床屋さんのシャンプーの香り。
その香りをクンクン嗅ぎながら本を読むのは至極の時間だった。
いい香りのするシャンプー・リンスなどが存在しなかった頃のお話。

それから数年…
【衝撃のシャンプー!恋コロン髪にもコロン・ヘアコロンシャンプー】
このシャンプーの発売は革命と言ってもよいのではなかろうか。
発売当初、殆どの女子がこのシャンプーを使い、朝は教室中がこの香りに包まれていて勉強どころではなかった。
もしかすると、朝シャンの習慣はこの頃生まれたのかもしれない。

1994~95年あたり
【衝撃の香水!アラミスのハバナ】
私は、よほどのことがない限り香水やトワレなどは付けないのだが、良い香りを嗅ぐのが大好きで香水やトワレを集めていることを知っていたデパートの化粧品売り場で働いていた友人から誕生日プレゼントに貰った香水。
蓋を置けたとたん鳥肌が立った唯一の香りで、即ボディーソープを購入した。
余り風呂が好きではなかった私が、風呂好きになったきっかけでもある。
他の方もおっしゃっているが、復刻された透明の瓶のハバナは香りが薄い。
またアマゾンで【復刻版ではありません】 アラミス ハバナ EDT SP 100ml (並行輸入品)として販売されている物も、パッケージと瓶の色形は同じだが、オリジナルとは少々違う気がする。
発見したオリジナルも若干香りが飛んでしまってはいるが、これからこの香りを嗅ぐことが出来るのかと思うとワクワクが止まらない(笑)

21世紀になって関東に上陸
【衝撃の柔軟剤!ダウニーエイプリルフレッシュ】
すれ違うだけですぐわかる独特の香りだったので、苦手な方も多かったようですが私はハマりました。
それから数年後記憶にも新しいレノアのブルーが発売され、一斉を風靡しましたね。
今では、試しきれないほどの良い香りの柔軟剤が発売され困り果てている私です。
見本を嗅ぐとどれも良い香りなので、一度使わないと気が済まななくなり毎回使い終わると、別の柔軟剤を購入する日々を送っております(笑)

ここからが、小話の本題です。

私は、映画好きということもあり、髪型も往年のハリウッドスターたちがしていたサイドバック(7-3~8-2に分け目を入れてのオールバック)に多大なる影響を受け、高校時代は親友と二人でそれを真似ていました(元の顔が違うので同じにはならないことなど気にもかけていなかったことが今思えば恐ろしい^_^;)。
当然そんな古臭いヘアスタイルしている男子は学校で私たち2人だけ(*'ω'*)
それでも卒業まで頑なにその髪型を貫き通した(正確には貫き通すつもりだった)
当時、私たちはポマードをスティック状に固めたチックというものを使っていました。
以前は、親父臭い香りのモノしかありませんでしたが、私が使うようになった頃には今では画像すら検索しても出てこないマンダムのスプレーの香りに似た甘い香りのものや、エロイカ バリアント、ナインオクロック、高かったがタクティクスもだしてたなぁ~(女性にはチンプンカンプンですね^_^;)

ある日、1時間目が始まって20分ぐらい経った時にその事件は起こった。

バタン!!!

物凄い音が教室中に鳴り響く。
私の席は後ろから二番目だったのだが、私のすぐ後ろの席の女子が椅子から落ちて床にひっくり返って気絶しているのだ。
先生を含めみんなが集まってきた。
先生はしゃがんで彼女を抱き上げ「大丈夫か!」と声を掛けたが、目を開けたまま朦朧としている。
隣が保健室だったので先生と私で彼女を保健室に運び、
「俺は付き添っているから、自習するように生徒に伝えておけ」
と言われ、教室に戻り先生の伝言を伝えた。
彼女はその日、母親が迎えにきて家に帰ったらしい。
元々貧血症で身体が弱く、よく体育の授業を見学していたのでそれが原因だろうとみんなは言っていた。

ところが…

昼休みに担任に呼ばれ、職員室へ。
話を聞いてビックリ!
倒れたのは、私の頭の匂いが原因だったというのだ。
その日に限って、昨日きれていたチックを買い忘れていたことに朝気付き、祖父の丹頂チック(オッサン臭い独特のキツイ香り)を借りて付けてきていたのだ。
おそらくその香りにやられたのだろう。
かといって、倒れることはないだろうとは思ったが、そこは自分の非を全面的に認め、1か月後の席替えまでチックを付けて学校に来てはいけないという罰を承諾した。
また、このことは彼女のためにも皆に秘密にしておくようにとも付け加えられた。
親友にだけは話してよいという許可を貰って教室に戻った。
部活が終わった後、親友に話をした。
「でさ…この髪の毛チック付けないとまとまらない髪じゃん。だからいっそのことバッサリ切っちゃおうかなと思うんだわ。その子が俺を見る度に不安になるのも可愛そうだしね。だから悪いけどちょっとの間、1人でその頭になっちゃうけど勘弁してくれな」
友人は少し考えて、
「お前1人でカッコつけんなよ!わかった!俺も一緒に髪の毛切るよ!」
とまぁ~夕暮れ時に、駄菓子屋の前でミリンダを飲みながら漫画のような青春寸劇を繰り広げ、いざ床屋へ。
めでたく二人揃ってスポーツ刈りになり、これこれこうで部活の先輩に言われて切ったという話をでっちあげて別れた。
それから2週間ほど経った放課後、サポーターを忘れたので教室に取りに帰ると、例の倒れた女子が一人で教室にいた。
あれから気まずくて一言も話していなかったのだが、この状況で無言は良くないと思い、
「サ、サポーター忘れちゃってさ…」と作り笑いを浮かべ、教室を出ようとすると、
「○○君、ごめんね…私のせいで先生に髪の毛切らされたんでしょ…もう大丈夫だからね…」
「ち、違うよ、前から先輩に言われてたんだよ。○組の○○と一緒に切らされたんだよ。髪の毛なんてどうせすぐ伸びるし…伸びたら怒られてもまたあの髪型に戻すけどね♪…遅くなっちゃったけど…あの日…ごめんな…」
その子が、少し目を潤ませながら何度も首を左右に振っていた姿は今でも忘れられない。
あっ!そうそう、ここは青春寸劇パート2ですね♪
そして席替えの日。
何と今度は、その子と隣の席になったのです(笑)
ん、そこから恋は芽生えたのかって?
残念ながら?その時私には彼女がいたんですよね~(*´Д`)
もし居なかったら…
可愛い子だったので…

いやぁ~すいません<m(__)m>
駄長文で…
心があの頃にタイムスリップしてしまいました(笑)☆彡