早矢仕千磨

パフューム ある人殺しの物語の早矢仕千磨のレビュー・感想・評価

3.5
香水の話。18世紀のパリの光と闇。
富裕層と貧困層の差が大きいほどこの作品の大切なメッセージのポイントを押さえてる。脅威的な嗅覚を生まれ持った主人公が究極の香水を求める。究極の香水とは?まあ、確かに究極でした。パリらしい美しさと汚さです。主人公のサイコさはあまり感じられなかった。むしろラストまで見てると狂うのも仕方ないというか所作も丁寧ですし熱心ささえ伝わる。香水1つでここまで人も変わるのかと考えると笑えるがこちらの想像を掻き立てられました。つけたいとは思いません。なぜ主人公が究極の香水を求めるのかもちゃんと作られてましたし、オチもなかなか彼らしいと思いました。