縫い裁つりんこ

96時間 リベンジの縫い裁つりんこのレビュー・感想・評価

96時間 リベンジ(2012年製作の映画)
3.5
地獄の免許合宿 in イスタンブール

アルバニア人の人口が減るんじゃないかってぐらい相変わらず敵マフィアには容赦がないサーチアンドデストロイな主人公。前作以上に無双状態で負傷率・被弾率が低く、ガン=カタを彷彿とさせるような接近アクションが多かったり、娘との連携でアザーンとか町の雑踏音を手掛かりに自分の居場所を割り出す謎かっこいいシーンがあったりちょっと臭い絵面の良さを感じてテンションが上がりました。
ただ、前作よりも妙に強いモブがいたり、敵の尾行メンバーがやたらと察しが良く有能だったのにあっさりとワンシーンでやられたのはなんだか物足りないし勿体無い気もする。タイトルがリベンジ!とあるのに、敵側の復讐の動機はなんだかとってつけたようなものでインパクトが弱く、気づけばボスごと組織が壊滅しているのも残念。リーアム・ニーソンが最強の父親としてギラギラ光ってた前作とはまた違った面白さもあるけど、好意的に鑑賞しなければ前作で築きあげた設定を活かしきれてなく、惜しさと物足りなさが目立つストーリー展開が多かったというのが本音です。前作の事を全く気にせず、別の作品だと思うととてもラフに楽しめる映画でした。

1作目よりも元妻や娘との関係が良くなったので、日常のシーンではちょっとコメディ感が加わったいい感じの家族ドラマやっててほっこりする。特に娘に彼氏ができたと聞いた途端に動揺しまくって一瞬で彼氏宅の場所をGPSで割り出すほどリーアム・ニーソンの親バカ化が進んでて思わず笑ってしまう。パパ、彼氏の事撃っちゃだめよ!HAHAHA!…うーん、このお父さんならいつか本当に撃ちそうで怖い。