このレビューはネタバレを含みます
原風景と距離を縮める話
原作読んでないので的外れの感想かも。
6つの時代で距離を縮めようとした人と、その人たちが共有している原風景のお話。
奴隷、同性愛、権力、世代、クローン、部族。
ただそっちは割とおまけなような気がして
やっぱり主題は原風景があって、それがどの時代でも繋がっているよってことだと思った。
ほうき星の痣はその時代が太陽に近づいた(最も眩しく輝いた)象徴として現れているように思えた。常に存在しているし流れている中でクラウドアトラス(交響曲)に関連がある6つを取り上げたのがこの映画ともとれる。
だから別のクラウドアトラスが別の魂と別の時代にも存在するし、
なんなら時間も過去から未来の一方向だけではなく彗星の軌道のように円環している。
メタ的な演出として同じ俳優を各時代に登場させているけど、これは話題作りの側面が大きいように思う。別の役者を使っても良いけど分かりやすく輪廻みたいなのを表現してるのだと思う。
ただ個人的には「その」魂が時代を超えて輪廻を回っているというよりも、「いくつもの」魂が同じ原風景を共有しているんだよというテーマだと思ったので逆に分かりにくいと思ってしまった。
そもそも本当に輪廻転生している話なんだったら的外れなんですが。。。
メモ
クラウドアトラス=雲の地図
6重奏=舞台
ほうき星=アザ
ほうき星
凍った泥団子のような色々な成分を含んだもの。太陽のまわりを楕円形の軌道で移動。
太陽に近づくときに溶けた成分がほうき星の尾をつくる。
ちなみに流れ星は数mmのちりや砂粒が地球の大気と衝突した熱で光ったもの。いつ見えるか分からない。
つながり
奴隷 人食い族の歯
同性愛 航海日誌
原子力(科学?) シックススミス
世代間 事件簿原稿
クローン 映画
部族 女神ソンミ