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舟を編むのhonyararaのレビュー・感想・評価

舟を編む(2013年製作の映画)
4.0
辞書を読むのが好きだ。
他の書籍は、ほとんどキンドルに移行しているのだけど、辞書だけは未だ紙の書籍で買っている。
現在通読にトライしているのは、三省堂の新明解国語辞典。最新の第八版が昨年末に発行された。現在、「こ」まで読んだ。
第1刷なので、以外と間違いがあり、それを探すのも面白い。

この映画は、新しい辞書を作る人々の物語である。
言葉にこだわり、それをいかに正確にわかりやすく伝えるか。
また、言葉は時代により移り変わっていくものだから、その時代感をどのように伝えるか。

「舟を編む」の「舟」とは、「辞書とは言葉の海を渡る舟だ」から来ている。
また、このストーリーの中で作る辞書の名前は「大渡海」。いい名前だ。

原作を先に読んでいたけれど、原作の雰囲気を壊すことなく、うまく映画化されたと思う。
主人公のマジメ君に松田龍平。
その恋人に宮崎あおい。
マジメ君の少し軽薄だけど、熱い先輩にオダギリジョー。
不本意ながらファッション雑誌編集部から、辞書編集に異動してきた若き女子に黒木華。

地味だけど、佳作な映画だ。
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