このレビューはネタバレを含みます
序盤のほうに、「辞書なんて作るのは変わり者だけだよね」みたいなセリフが馬鹿にする意味で使われていた。が、見終わったときの感想は、同じ言葉をそっくりそのまま使いたくなった。もちろん、肯定的な意味で。言葉の海とは例えで言うけれど、それは本当に言い得て妙で、大きな山や大海を前にして自分がちっぽけに感じるような、そんな絶望とも諦めとも希望ともつかない感情を、言葉に対して感じた。
本当に、辞書を作るという行為は狂気だ。変だ。頭がおかしい。その狂気に憧れる自分がいる。
オダギリジョーがアホみたいにかっこよかった。反則級のかっこよさだった。
