さらしな

レ・ミゼラブルのさらしなのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
3.6
原作未読。ミュージカルやドラマも見たことがなく、劇中歌の民衆の歌をテレビの音楽番組か何かで聞いたことがあるくらい。
ミュージカル映画としては、とても面白い! 耳に残るメロディー、高らかに歌い上げる美しい歌声と情熱、何度鳥肌が立ったことか!
映像も、こう、リアルで適度な汚さが良いです。変なコスプレ感とか全然なくて、当時はこんな感じだったのかなぁと思わせる説得力がある。だけど、見るのが嫌になるような汚さではない、加減がちょうど良い。
ストーリーについては、正直、「うん?」と思うところがちらほら。原作から端折ったり改変したりはしているでしょうが、バルジャンの実行する愛や罪の償いが、キリスト教のアガペーや正しさとズレている感じがして、ずっと違和感がありました。法から逃げちゃって良いのか? 愛する娘のために娘の愛する男だけ救って他を見捨てるのは利己的過ぎないか?
これは原作に触れて解決すべきですかね……。
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