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レ・ミゼラブルのerikaのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
4.0
劇場公開時に映画館で見て以来なので十数年振り~。当時は『レ・ミゼラブル』のタイトルを知っているくらいで、「名作ミュージカルの映画化かー。一応見とうこうかな。」くらいの軽い気持ちで映画館に足を運んだんですよね。そしたらもうぶん殴られたくらい心揺さぶられて号泣でした。

主人公のジャン・バルジャンを始め、誰も彼もが愛や信念に命の炎を燃している。その炎は長かったり短かったりあるいは穏やかだったり激しかったり...。そのどれもが同じではないけどひたむきであることに変わりはなくて、だからこそこんなにも心揺さぶられたんだろうな。

沢山いる登場人物の中でもエポニーヌが1番印象的。"On My Own"もめちゃめちゃ心に響いた曲です。彼女の境遇が気持ちを思えば憎しみに落ちてしまいそうなものなのに、マリウスへの見返りを求めない愛を貫いた姿に涙が止まらなかったです。違う時代や世界線ならコゼットともいい友達になれただろうし、失恋もきれいに思い出にして彼女だけを愛してくれる人と絶対出会えただろうなのになとか色々考えちゃう。来世では幸せになってー!!じゃないと辛すぎる😭

アン・ハサウェイの"夢やぶれて"も凄みがあったなー。心に抱いていたささやかな夢さえ信じられなくなるほどに身を落としたファンティーヌ。その絶望や悲しみが裂け出したような歌声と演技に見ているこちらも悲しくて堪らなかった。最後に微笑む彼女を見られたのが救いかな。
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