Shelby

レ・ミゼラブルのShelbyのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
4.7
ティッシュ8枚分の涙流した。
DVDを持っていながらも思いテーマだと知っていたので見るのを少し躊躇っていたのだが、なぜもっと早くに見なかったのかと後悔。そしてこれを映画館で味合わなかったことにも後悔。まぁ例の如く涙と鼻水でぐっしゃぐしゃの顔のまま映画館をあとにするのが目に見えていたのだが。

昔、道徳の本である盗人が一晩泊めてくれた教会から銀食器を待って逃げ出してしまい、警察が神父の前に盗人を突き出すも、恩を仇で返す行為を行った彼に、神父は咎めることなく燭台をさらに差し出したという話が載っていた。当時何でこんなに優しい行為が他人に出来るのか、と不思議に思ったものだ。それ以来、ずっと頭の片隅に残っていた。序盤で、レミゼだったのかとハッと気付いた。幼ながらでも記憶に残る物語だったので、ここから抜粋されたということに納得。

アン・ハサウェイとヒュー・ジャックマンの歌唱力の高さ。耽美な歌声に酔いしれたのも束の間。涙が止まらなかった。自分の子でもないコゼットにこんなに愛情を注げるなんて。ふたりが離れ離れにならないように戦場にまで足を運んで彼を助け出す。
自分がいるとコゼットの迷惑になる、と1人姿を消すジャン・バルジャン。人のために何が出来るかとか、そんな陳腐なものではなくて、一人の娘を愛するが故の行動。
これこそまさに名作。
Shelby

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