「生きてるだけで丸儲け」とはいうけれど、
アン・ハサウェイの演技を見て、「絶対に死んだ方がマシ」だと感じるような時代が本当にあったのだなあと、しみじみしてしまった。
そこが論点ではないにしろ、釈放されてほぼホームレスとなった数年後に市長の座に登りつめたジャン・バルジャンの経緯の方が気になる。
ホームレスが数年の努力で、言い値で娘を引き取れる程の身分になれる時代なの?と感じたけれど、天邪鬼すぎるだろうか。
細かいところは置いて、作品自体の力強さは圧巻。エディ・レッドメインの歌声が思いのほかガチで驚いた。持ち前の儚い雰囲気と重みのある歌声の乖離が良い。