津軽系こけし

レ・ミゼラブルの津軽系こけしのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
4.6
戦う者の歌が聴こえるか

従来のミュージカル映画の前もって録音した音声を使った口パク撮影でなく現場で実際に歌わせているため歌と役者の表情がマッチして(当たり前だけど)、表情や仕草ひとつひとつに情緒が生まれ吸い込まれるように物語にのめり込んでいく。
アメリカではアン・ハサウェイがなぜかこの映画で批判されていたが彼女のパフォーマンスは見事だったし、意味もなく彼女を嫌う一部のアメリカ人の考え方を私はどうにも好きになれない。

てかラッセルクロウ!!あんた歌えるんですか!!
ビューティフルマインドとかパパが遺した物語などで病的な演技が印象的で私も好きな俳優さんなんですが、まさかオーストラリアのロックバンドのリードシンガーをしてらしたとは… 全然前情報とか入れずに観始めたのでかなり驚かされました。

魅力的な登場人物と革命を軸に感情や想いが錯綜するシナリオには圧巻。
映像美とかセットとかお金のかけ方もナイス!話もとてもシンプルなので観やすい。長年この物語が様々な媒体で取り上げられ続けている理由がようやく分かった。
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