出来事だけ追うと悲惨な人生なんだけど、不思議と晴れ晴れした気持ちにもなる。様々な女性が登場し、虐げたり搾取したり貧富の差があったりするのだけど、映画全体からは女同士励まし合うバイブスがある気がした。監督の目線がそうだからかな。
アルバートは最後まで孤独だったけど、孤独だったら絶対に不幸ってわけじゃない。微妙に人の機微に疎いアルバートは励ましてくれたヒューバートとも掛け違えたままだったけど、女のドレスを着て海辺を歩いた時にふたりにしか分からないものを共有したと思う。アルバートの人生がわたしに近いわけじゃないけど、励まされました。