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それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくときのめるのレビュー・感想・評価

3.4
U-NEXTの無料おためし期間ということでサラッと見直しました。

心に強く残っていた作品のひとつだったのですが、なんと、これがすっごく面白い。しかも、55分という短い時間にお話がぎゅっと詰まっているので、気軽に楽しく見ることができる作品だなと思いました。子供向けだからって侮れないよ!


普段では見られないアンパンマンを見ることができるというところがこの作品の見所だと思います。

一つ目は、アンパンマンが頬を赤らめるということ。
これが果たして恋なのか何なのかは微妙なのですが、キララ姫に他の登場人物とは違うほのかな想いを抱いていたことは間違いないでしょう。幼い頃にこの作品を見ていたときは特に何とも思わなかったのに、今見ると恋愛要素アリの物語だったんですね。
二つ目は、勇気3倍アンパンマンを見ることができるということ。
これは幼い頃の私も今の私も最高に惹き付けられるシーンでした。主人公がピンチに陥ったり死にかけたりするお話が昔から大好きな子どもだったので(ヒドイ)面白かったです。そうそう、あのアンパンマンにも死の匂いが漂うという珍しい展開も完全に私好みでした。顔を変えたときの「勇気3倍アンパンマン~」というアンパンマンの台詞とジャムおじさんたちの表情には笑ってしまいます(笑)
三つ目は、完全悪役なばいきんまんを見ることができるということ。
悪役なくしてヒーローなしです。この映画のばいきんまんは、人を騙し、容赦なく街を破壊し、住人たちを鉄球に変え、パン工場までも潰して火の海に、最後には人質を取り、その人質までもを火の海に投げ落とすという、極悪っぷり。キャラクターが完全に「悪」を貫くところは本当にいいですね~。

アンパンマンが復活をしてからのばいきんまんを倒すところまでの流れがとにかく最高です。「ロケットアンパンチ」のかっこよさは異常。あの迫力を生み出せる作画への力の入れ具合すごいです。バックミュージックの歌「勇気の花がひらくとき」とも絶妙にマッチしているのでぜひ見てほしいです。
キララ姫との会話は今見るとドキドキでした。アンパンマンが「ぼくはみんな大好きだよ」って付け足してましたが、キララ姫には痛い一言だったでしょうね~。でも、アンパンマンの言葉は真実だったと思います。炎の中のアンパンマンがキララ姫に言った「ぼくは君のことが本当に…」の言葉の続きは気になりました。純粋に好きだとか大切だとか伝えたかったんだろうな、と予想。

昔から大好きなロールパンナちゃんも活躍していてかっこよかったです!


"勇気"とは何かを教えてくれる感動ストーリーなので、子供も大人もぜひ一度は見てほしいアンパンマンの映画です。
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