書庫番

脳男の書庫番のレビュー・感想・評価

脳男(2013年製作の映画)
3.5
2013年2月11日劇場鑑賞。

原作未読、生田斗真の演技を初めて観る自分からしても、充分に面白い作品だったと言える。
キャスティングの妙が生む、各キャラクターへの感情移入。
演じる役者もそれぞれ気持ちが乗っていて、見応えある作品になっている。

主演の生田斗真は役にピッタリ嵌っていた。
「映像化まで12年掛かった本作が完成したのは彼の存在が有ってこそ」 との制作側コメントも大袈裟に感じないくらい、彼のポテンシャルは高かった。

そして二階堂ふみの演技はやはり素晴らしいの一言。
底知れぬ悪意の塊にして、果てなき飢えにもがく利己主義者。
若くしてそんな難役を見事にこなした彼女には、まさに女優の名称が相応しい。
そんな彼女と本作で三度目の共演を果たした染谷将太。
彼もまた大きな存在感を残した。 お見事。
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