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ムーンライズ・キングダムのtSHのレビュー・感想・評価

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)
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この映画を観ているとどこか子どもが大人っぽく、大人が子どもっぽく見えてくる。
ボーイスカウトならぬカーキスカウトの隊長たち、親、福祉職員。出てくる大人は無責任で頼りない。自分のことしか考えてないような見えない柵の中にとどまる者ばかり。
それに比べ、子どもたちは友情のため立ち上がり、純粋な愛を追い求める。
子どもが子どもに追いかけられる逃走劇とその後、昨日の敵は今日の友のように一致団結して大人から逃げる展開に子どもの心の美しさを感じ、心が洗われた気がした。
そんな大人たちが純心を少しずつ取り戻していき皮肉ではなくたっぷりのユーモアでほっこりと仕上がっていた。
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