ジョン

ザ・マスターのジョンのレビュー・感想・評価

ザ・マスター(2012年製作の映画)
3.8
巨匠その⑤ポール・トーマス・アンダーソン監督!
この監督の作風なり技術なりを理解して映画通に仲間入りしたい所存。

ストーリーはまあ思った通りというか、ちょいムズいなぁ、という感じ。新興宗教の教祖と帰還兵の交流が描かれてるけど、一体何を表現しているのかピンとこなかった。

ただ、映像については文句無しに素晴らしかった。顔のアップが多かったけど、そのシンプルな画がなぜあれほどアーティスティックになるのか不思議。遠のく船とかカーテンの隙間から覗く顔とか、印象的な美しい画面の応酬で眼福でしたわ。音楽もGOOD。
やっぱ一番の見所はホアキン・フェニックスとF・シーモア・ホフマンの演技合戦かな。話がムムム...という具合なのに二人のバケモンみたいな演技力で全く目が離せない。ホアキンに関しては『JOKER』の片鱗が見えてたな。

出会いと別れの映画、新学期の始まる4月に我ながらピッタリなチョイスやった!
ジョン

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