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ザ・マスターのsnatchのレビュー・感想・評価

ザ・マスター(2012年製作の映画)
4.8
2回目ですが、やっぱ近づくのは無理か🤯 近づけたら、それはもはや私ではない😶 少し思うのは、深く深く傷を負った心は何ものにも従えず、でも、それが心の自由なかたちと言える瞬間もあるのかなと。
この映画の醍醐味は、全く風貌とタイプの違う俳優ホアキンとフィリップ シーモア ホフマンの強く美しい絡み合い。背中のまるい痩せこけた狼 ホアキンの中に棲んでいたドリスの呪縛を、引っ張り出したマスターホフマンの持つ磁力。しかし結局、二人は支配しようとも支配されようともしなかった。それは二人をきつく結びお互いを守る。
この二人を取り巻く隙のない緻密な編集と映像は見応えヘビー級です💪やっぱこの監督、只者ではない‼︎ 難解過ぎて作品を理解できてはいないのが悲しいとこですが…😶でも、だからまた観たくなる‼︎ 冒頭の島のシーン、ラスト、凄っ凄い…🤩破壊された彼の中に、唯一生きているのは酒欲と生殖本能だが機能は喪失している。哀しい人間という生き物。戦争体験がどれだけこの男を壊し生きていく軸をいかに不能にしたのかと考える。誰も何ものも彼を救えない。彼も誰も何ものも信じない。酒とドリスの幻想だけに包まれて彼は丸くなって赤子のように眠る。

音楽が不気味🤩ドア枠カットと暗闇のシーンにも腕掴まれる‼︎ エレベーターの中のカットも好きだな。
この映画のホアキンはペンキとか何でも入れちゃって危い酒をブレンドし、ずーっと飲んでいる←50度ぐらいありそう😱 ハードな役ばかり…今は新婚真最中か🥰 あと、ホアキン&ホフマンの背丈が同じ位だったのが意外な発見でした🧐
鑑賞後、数日経過しましたが、ずっと引きずったたまま心の中を占めている🎬わかっていない映画だけれど、どうしても高スコア…
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