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カリフォルニア・ドールズのjunのネタバレレビュー・内容・結末

カリフォルニア・ドールズ(1981年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ロバート・アルドリッチの遺作。男の世界を描く監督というイメージが強いアルドリッチが女子プロレスのタッグチームを主人公として描いたスポーツ映画だがさすがアルドリッチ、女の闘いでもめちゃくちゃ熱い世界を見せてくれる。終盤のタイトルマッチは本当のプロレスの試合以上に手に汗を握るような白熱した試合で興奮した。1980年代の映画ということでプロレスをリアルファイトとして描いている。主人公2人は体を張った大熱演。序盤の試合シーンでは当時の全日本女子プロレスの選手、ミミ萩原とジャンボ堀が試合相手として出演している。出演シーンは短いがこの試合でミミ萩原が仕掛けた回転エビ固めを見たピーター・フォーク演じるマネージャーのハリーが技の効果に着目しラストのタイトルマッチで2人に使うよう指示しそれが決まり手になったので非常に重要な役どころといえる。またBig Mamaというめちゃくちゃ強そうなチャンピオンが出てくるが本人の試合シーンがなく主人公たちの試合を観ているだけで終わってしまうのが面白い。ちなみに回転エビ固めは英語ではローリング・クラッチ・ホールドだと思っていたが実際はサンセット・フリップと呼ぶらしい。サンセット・フリップだとマイティ井上の例のやつもそう呼ばれることがあるがあちらはエドワード・カーペンティアの技名・サマーソルトのほうが正しいようだ。
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