カズザク17

四十九日のレシピのカズザク17のレビュー・感想・評価

四十九日のレシピ(2013年製作の映画)
4.0
突然訪れた家族の死。その別れを受け入れられない、残された家族。その家族が、少し違った形で立ち直り、新たな一歩を踏み出すまでの物語。その立ち直るきっかけを与え、牽引役となる二人の赤の他人。空気感が読めてない感が満載で、場違いな明るさが、家族の沈んだ心を元気付け、顔を上げて前を向こうとする事に対して背中を後押しする。「乙母」という共通の繋がりが、家族と赤の他人の間に、血の繋がりを越えた心の繋がりを作り出す。大宴会に訪れた多数の赤の他人が、空白だらけの年表に、それぞれの「思い出」を書き込んでいく…年表の空白が埋まっていくシーンがいい。嫌味だらけの親戚の、あまりにも突然の変身には、少し興醒めしてしまった。これが無かったら、もっと気持ち良くエンディングを迎えられたのに…残念。